スパッタリングは蒸着では難しい均一性が高く緻密な膜を成膜することが可能です。スパッタリング加工は通常ではガラスやSiウェーハへ成膜することが多いです。しかしながら弊社ではワークに熱がかからない方式の採用でゲート付の樹脂成形品や立体成形品、薄い樹脂フィルムや樹脂シートへも成膜が可能です。また最大長さ3700mm、幅900mmの大型フィルムや大型シートへの成膜可能です。また回路や電極、バイオセンサやヒータなどのパターン形状をスパッタリングにより形成することができます。さらにパイプや管などのロール形状品、筒形状品、棒形状品の外周部へのスパッタリングも可能です。Ti-Alなどの特注ターゲットを準備することにより合金成膜も可能です。酸化膜はSiO2やTiO2などが可能です。窒化膜はTiNやSiNやSiONなどが可能です。また膜厚均一性が非常に高く、大面積でも良好な均一性を有しております。
ITO膜(透明導電膜)はITOフィルムやITOガラスとして、スマートフォンやATMのタッチパネルや電磁波遮蔽フィルム、帯電防止フィルム、液晶テレビの透明電極として利用されています。Cu合金膜は電磁波シールド、EMC対策などでも利用されております。またスパッタリング膜としてはガスバリア性(酸素バリア性)、水蒸気バリア性、防湿性、赤外線遮蔽性などの機能性膜としても利用されています。基板上にSiO2や窒化膜などを成膜して、バリア層(バリア膜)、防湿層(防湿膜)、赤外線遮蔽層(赤外線遮蔽膜)などの役割を発現させます。
加飾スパッタリングではスパッタリング膜により色調、質感、光沢感を変えることができます。塗装ほど多数の色は実現できませんが、塗装では実現できない色調を楽しめます。また実際の金属量産部品を製作する前に3-Dプリンターや光造形などで樹脂加工品を製作し、これにステンレススパッタなどシルバー調のスパッタを施すことによって実際の金属品のイメージ確認もできます。これらはモデリングメーカー様や試作メーカー様のモックアップ品(モック品)としてもご利用いただいております。
1個や小ロットの試作から量産(A4サイズ程度のワークであれば月産数万枚の生産能力)まで色々なお客様のニーズにお応えできます。スパッタリング加工は通常は高価な加工手法で高級品への適用が常識ですが、弊社では本HPで紹介しておりますようにスパッタリングの適用範囲を拡大して安価にご利用いただいております。リーズナブルな価格でご提案させていただいておりますが、もしご予算に合わなかった場合にはご相談もさせていただけます。納期は約1週間程度ですが、事前にワーク発送時期をお知らせいただければ2~3日で対応可能な場合もございます。 他のスパッタメーカー様では無理そうなもの、蒸着処理でお悩みの成形加工業者様も大歓迎致します。スパッタリング加工、薄膜加工、成膜受託加工の価格や納期でお困りの方は是非一度ご相談下さいませ。